とんかつが人気の兵庫の専門店は70年以上も味と技を守り続けています

最大の特徴である「分厚さ」を存分に楽しんでいただくため、創業以来、こだわりの技を長年かけて磨き上げてきました。厚みのある豚肉を焦がさずに中まで火を通し、尚且つサクサクとした食感と肉の旨味が最大限に活かされるよう、ちょうど良い火力と温度で揚げるには職人技が必要となります。フライヤーではなく、鍋を使って、肉の状態を見極めながら一つひとつを丁寧に揚げていきます。油の切れ、衣につく旨味にまでこだわり、最も美味しい瞬間をテーブルへお届けします。
料理にかけるソースもオリジナルです。試行錯誤の末、特製トンカツソース、ウスターソース、ケチャップなどを独自に配合しています。防腐剤は使用せず、毎朝長時間かけて仕込んでいるので、ソースの瓶詰めなどの販売は一切しておりません。

納得できない食材は、それがブランド肉であっても提供しないという姿勢を貫いています。肉の種類やブランド名を妄信的に信じるのではなく、あくまでも職人が自らの舌と目で実際に確かめ、自信を持って提供できるという豚肉だけを使用しています。重厚なロースはもちろんですが、近年ではサクサクとしたヘルシーなヘレの人気が高まってきています。
二刀流と呼ばれ、豚肉と双璧をなすエビカツの素材にもこだわりがあります。創業当初は播州沖で獲れる川津海老を使用しておりましたが、近海で海老が獲れなくなった昨今、その他の川津海老や大正海老などから甘味を構築し、かつての味に近いものを実現するように努めています。時代が変わっても変わらない味をお届けすべく、素材に心を配り、調理法に工夫を凝らしています。

パン粉は専用に焼かれた特製のパンをパン粉にしたものです。パン粉そのものにほのかな味をつけています。また、カツといえば忘れてはならないキャベツにも工夫がなされています。キャベツ本来の甘味をしっかり味わうと同時に口の中をさっぱりさせるために、千切りではなく、敢えて大きく四角く切っています。加えて豚肉の歯切れを出汁に使った赤だしも、料理の美味しさを引き立て、全体のバランスを引き締めることに一役買っています。
女性に人気の料理「えび椎茸」に使っている椎茸は、有機栽培で有名な島根県柿木村より直送しています。新鮮で香り高い椎茸に食も進むはずです。付出しのかまぼこは、江戸末期より続くかまぼこの名店「かいや」のかまぼこで、他店で提供しているところはあまりございません。